わざふく ~自閉症児の父になって~

知的障害ありの自閉症息子と共に生きる父親のブログ

【実録】我が子は自閉症? その症状と,診断がつくまでの流れ

自閉症ってどんな症状がでるの?」

「子どもに自閉症の疑いが浮上したら、親はどうすればいいの?」

「 親はどんな気持ちなの?」

 

本記事では、その疑問にお答えします。

 

 

こんにちは!まりたくです。

 

我が家の息子(2015年生まれ)は、

自閉症スペクトラム+知的障害ありです。

 

今回のテーマは、自閉症児によく見られる症状と、

診断がつくまでの流れについてです。

 

 

 

我が子は自閉症なのでは?

 

そう思って、インターネットで

自閉症 症状」とか自閉症 チェック」とかいうワードを

ひたすらに検索していませんか?

 

かくいう私もその1人でした。

 

そして検索結果に一喜一憂して、最終的には暗い気分になっちゃうんですよね。

 

 

本記事では、私が実際にこの目で見てきた息子の症状と、

そのときの私の気持ちをつづります。

 

また、自閉症疑惑が浮上した後の動きについても紹介します。

 

この記事が、

「ウチの子は自閉症かもしれない!もう、どうすればいいの!」

と、苦悩している親御さんたちにとって、少しでも助けになれば幸いです。

 

 

 

目次

 

 

 

悩んでる暇があったら医療機関の受診を!

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さあ、具体的な症例の説明に入る前に、はじめに結論を言わせてもらいます。

 

私たち夫婦は、

我が子に障害があることを早急に認めました。

そして、医師の診断を得ることに奔走しました。

 

何が正解なのかはわかりません。

でも私たち夫婦は、息子のためを思って、この道を選びました。

 

以降の文章では、その軌跡をたどっていきます。

 

 

 

自閉症の症状はいつから?

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1歳半頃から特徴的な症状が見え始めます。

 

後にして思えば1歳0ヶ月頃からそれらしき症状は出始めていたような気もしますが、

親が「何かおかしい」と明らかに気が付き始めるのは、1歳半頃だと思います。

 

1歳半が、1つの基準になるかと思います。

 

 

 

具体的な症状は?

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(1) 指差しをしない

 何か物を取ってほしいときや、自分の意思を伝えるとき、

人は指を差しますよね。

 「あれを取ってー」と、指を差しますよね。

 

息子は、その指差しを一切しませんでした。

 

「ほら、それを取ってほしいならさ、指を差せばいいんだよ!

 こうやってさ。ほら!」

 

いくら教えても、息子は指を差しませんでした。

 

この様子を見て私は、「不思議だなー、何か変だなー」と思い始めました。

 

 

(2) クレーン現象

これは、大人の手を引いて、何らかの目的を達成しようとする行為を指します。

 

ウチの場合は、

息子が私の手を引いて目的の場所まで連れていく、

ということがよくありましたね。

 

いやこれね、普通に「かわいいなー」って思うもんですよ!

我が子に手を引かれて、どこかに連れていかれて、

「あらー、よく連れてこれたねー!きゃーかわいい!」

なんて思っていましたよw

 

 

(3) 視線が合わない

息子は、とにかく目が合いませんでした。

私のほうから強引に合わせようとしても、そらされました。

今にして思えば、どうも「人を人として認識していない」ような感じです。

 

この現象に関しては、やっぱりちょっと悲しかったですね。

「なんで息子はこっちを見てくれないんだろう?

 私のこと、親として認識してくれていないのなー?

 そもそも人だと思っていないのかなー?」

なんて思って、やるせない気持ちになりましたね。

 

 

(4)その場でクルクルまわる

クルクルまわって、目をまわしてぶったおれます!

 「いったい何をしてるんだ!?」って感じですが、

本人はいたって本気で、クルクルまわっています。

 

「え!そんなにまわったら気持ち悪くなっちゃうんじゃないの!?」

って、心配になっちゃうくらいクルクルまわりますw

 

親としては、

「あらあら、まわりすぎでしょー!おバカさんだねぇ!かわいいねぇ!」

くらいに思っていました。

やっぱり結局、我が子はかわいいんですよw

 

 

(5) 同じ色のブロックを並べる

息子は小さい頃からブロック遊びが好きでした。

もくもくとブロックを並べる姿、本当にかわいいですよね。

 

でも、、、、

ちょっと待てーい!!!

おんなじ色のブロックばっかり並べてるやないかーい!!!

 

不思議ですねえ。

いろーんな色のブロックがある中で、おんなじ色のおんなじ形のブロックだけを

ひたすら重ねていく感じでした。

 

でもたまに、複数の色を使うときもありましたよ!

とはいえ、最大2色までですがねw

 

この頃にはもう、

「この子、ちょっとおかしいんじゃないか?」と思い始めていたもんです。

しかし、同じ色のブロックを並べる息子を見て、

「視線は合わないけど、とりあえず、目は見えているんだな」と、

ある意味では安心していましたね。

 

 

(6) 首を左に傾けて歩く

だいぶ奇怪な行動ですねw

 

常にではありませんが、わりと高頻度で、

首を左に傾けて歩いていました。

右には傾けません。絶対に左です!左だけw

 

これに関しても当初は「左側の視界が狭いのかな」などと、

目の異常を疑ったものです。

 

散歩のときとかも、首を左に傾けたまま電柱に突っ込んでいったりして

「あー危ないよ!!!」

と、本当に心配させられました。

 

「左目が見えていないんじゃないか?

 だから左に首を傾けるんじゃないか?

 病院に連れていったほうがいいんじゃないか?」

と、妻ともよく話したことを覚えています。

 

 

(7) 横目で歩く

はい、これも奇怪な行動ですねw

 

壁沿いの道を歩くときとかに、

壁のほうを思いっきり横目で見ながら歩くんです。

 

「え!? 目ん玉ってそんなに横向けるの!?」

ってビックリしちゃうくらい思いっきり横を見ますw

 

これね、みなさんも実際にやってみていただくとわかるんですが、

目だけを思いっきり横に向けるとね、自分の鼻が見えるんですよ。

しかも片目だけで見るので、自分の鼻が透けて見えるような感じです。

もしかしたら、その様子を楽しんでいるのかなー? なんて、

今考えればそう思いますね。

 

息子のどんな奇行を見ても大抵は「かわいいなーw」って思っちゃう私でしたが、

この横目歩きに関しては、「こわっ!ちょっと、いや、だいぶ不気味ー!」

思っちゃったもんですw

 

 

(8) つま先立ちで歩く

歩くシリーズ最終章ですw

 

つま先立ちで歩くんですよ。これもまったく謎ですね。

なんのためにこんなことをしていたのかは、未だに謎のままです。

 

当時は、

バレリーナに向いているんじゃないか?」

とか、呑気なことを考えていたもんですw

 

 

(9) 言葉を話さない

これですよ、これ。

これはなかなかしんどかったです。

 

1歳をこえても息子は、

「ママ」も「パパ」も一切言いませんでした!

周りの子が普通に「ママー!」とか言い出す時期です。

息子は、とにかく、意味のある単語を発しませんでした。

 

公園とかで同年代と思われる子たちが普通に単語を発している様子を見て、

「あー、だめだ。やっぱりこの子はおかしい。ああ・・・」

と、よく思ったもんです。

 

妻も私も必死で「ママ」と「パパ」を覚えさせようとしましたが、

息子は一切発してくれませんでした。

おつらみが深かったですね。。

 

 

(10) そして、言葉の消失

「ママ」や「パパ」は発さない息子でしたが、

「ハイ、ドーゾ」とか「イイヨー」とかは言ってました。

 

ええ、言ってたんです。過去形です。

 

そう、言葉が消えたのです。

 

気がつけば、意味のある単語を、完全に、1つも発さなくなっていました。

 

我が家は、これが決定打となりました。そして、

 

「この子はおかしい」

 

そう確信しました。

 

認めたくない気持ちもありましたが、ここまでくるともう、

認めざるをえないような状況になっていましたね。

 

 

 

以上が、息子が1歳半の頃に表れた症状です。

 

この状況を受けて、私たち夫婦はどう考え、どう動いたのか?

 

それについて少し語らせてください。

 

 

 

自閉症疑惑が浮上してからの動き

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(1) 障害を認める

とにかく私は、妻にこう訴えました。

 

「この子にはきっと障害がある!

 さっさと認めてしまおう!

 早急に医師の診断を受けて、適切な療育を受けさせよう!

 それが、この子にとって一番良い道のはずだ!」

 

幸いなことに、妻は私の考えに賛同してくれました。

 

「障害を認めたくない気持ちもわかる。

 でも、その気持ちは親のエゴでしかない。

 この子にとっての、最良の道を考えてあげるのが親としての務めだ。

 責任だ。」

 

私の意志は固かったです。

 

 

(2) かかりつけの医師に相談をする

小児科が妥当な気はしますが、おそらく何科の先生であっても構いません。

とにかく信頼のできる先生に相談することをオススメします。

 

我が家の場合は、息子が赤ちゃんの頃から通っている病院の先生に、

一番最初に相談しました。

 

その先生は、

「そっか。ちょっと発達が遅いなあ、とは思っていたんだよね」

と、優しく話を聞いてくれました。

妻は泣いていました。

今まで本当につらかったんだと思います。

 

 そしてその先生の紹介を受けて、大きな病院の発達外来に通うことになりました。

 

 

(3) 大病院の発達外来

初めて行った大病院。

最初のうちは、担当医に普段の様子を話したりするだけで終わる感じでした。

 

それだけで数か月かかります。

 

私は、「長いな。早く診断結果が出ないかな」と思っていました。

 

やがて担当医から

「アセスメント外来という検査を受けてみませんか?」

と、言われました。

それで診断がつく、と。

 

拒否する理由などありませんでした。

診断結果がほしかった私は「受けたいです。できるだけ早く」と、答えました。

 

 

(4) 診断結果がくだる

検査の日がやってきました。

朝から夕方まで、それこそ1日かけての長い検査を受けました。

 

そして、診断結果が出ました。

 

「知的障害を伴う、自閉症スペクトラムです」

 

わかっていました。認めていました。

早く診断結果がほしい。そう思っていました。

 

それでも、それでもこの診断結果は、

私たち夫婦にとって

あまりにも重い結果でした。

 

医師の説明を受けている間、妻は泣いていました。

「そうだろうな、とは思っていたんですけど、

 こんなに重度だとは思っていなかったので。。」

そう言って、泣いていました。

 

このときの息子は、2歳4か月。

私たち夫婦が、息子の障害を認めようと決意してから、

およそ1年が経っていました。

 

 

 

その後息子は、地元の発達支援センターに通い始めました。

素晴らしい先生たちに囲まれ、素晴らしい療育を受けながら、

すくすくと、いや、とてもゆっくりとですが、成長しています。

 

 

 

さいごに

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以上が、我が家の息子に表れた自閉症の症状と、

そこから診断がつくまでの流れです。

 

2つ、結論を言わせてください。

 

 

(1) どんなことがあろうと、我が子はかわいい!

いろんな奇行が見え始めます。

親にとってはつらいこともあるかもしれません。

 

でも、それでも大丈夫です。

 

自分の子どもは、本当にかわいいです。

 

大丈夫です。安心してください。

 

 

(2) とにかく早く、専門医に相談を!

早期療育が良いのか悪いのか、私には答えがわかりません。

 

でも、早急にお子さんの障害を認め、受容することで、

親のほうの気持ちもラクになります。

 

親が倒れたら、子はおしまいです。

 

子どものためだけじゃない。親のためにも、

とにかく早く行動し、早く医師の診断を受けるべきだ

と私は考えています。

 

診断がつくまでには時間がかかります。

我が家も約1年かかりました。

子どもはその間もどんどん成長します。

 

とにかく早く、動くべきだと思います。

 

 

 

この記事が、みなさんとお子さんの幸せに

少しでもお力添えとなれば、これほどうれしいことはありません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

 

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