わざふく ~自閉症児の父になって~

知的障害ありの自閉症息子と共に生きる父親のブログ

【超つらい!!】自閉症児の"噛みつき"に悩む親たちへ…

「子どもに噛みつかれて困っている!」

「叱っても効果がない!もうどうすればいいの!?」

 

安心してください。

噛みつき行為は、いずれ消えます。

 

 

こんにちは!まりたくです!


自閉症+知的障害ありの息子(タク)の父親やってます。

 

 今回のテーマは「他害」、その中でも「噛みつき」にスポットをあてていきます。

 

 

 

噛みつかれたら、痛いですよね。

  

今あなたがこの記事をご覧になっているということは、

我が子、あるいは、近しい子どもの噛みつき行為

悩まされているのかと思います。

 

子どもに噛みつかれると、

物理的に痛いのはもちろんのこと、

心も痛みます。

  

どうにかして、やめさせたいですよね。

  

そこで本記事では、息子の「噛みつき」と戦ってきた、

我が家の実例を紹介させていただきます。

 

 

 

 目次

 

 

 

「噛みつき」はいずれ消える

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まずはじめに申し上げます。

 

この記事を書いている今現在、我が家の息子は4歳半です。

 

「噛みつき」、ほぼしてきません。

 

つまり、個人差はもちろんあるかと思うのですが、

成長とともに

「噛みつき」はなくなる可能性が高いです。

 

みなさん、耐えましょう!(語彙力

 

 

 

「噛みつき」に屈してはいけない

 とはいえ、いつまで続くのかもわからない戦いで、

「耐えろ」というのも酷な話ですよね。

 

我が家で行ってきた噛みつき対策は、大きく分けると2種類あります。

 

(1) 噛ませない

(2) 噛まれても反応しない

 

これだけです。

 

実にシンプルですが、投薬治療を行わないのであれば、

実質的な対策はこの2点だけかと思われます。

 

とにかく大事なのは、

子どもの噛みつきに親が屈しないことです。

 

 

 

なぜ噛みつくのか?

子どもにも、噛みつく理由があるはずです。

 

単純なじゃれあい行為の可能性もありますが、

おそらく多くの場合は

明確な目的があることでしょう。

 

ざっくり言えば、

親に何かをしてほしいわけです。

 

例えば子どもが、

さわってはいけない危険物(包丁、ハサミ等)にさわろうとすると、

親は止めますよね?

 

すると子どもは、

「なぜ止めるんだ!さわらせろ!」

という気持ちになるわけです。

 

その要求を通すために、噛みつきます。

 

言葉が話せないから、

言葉で意思を伝えることができないから、

噛みつくのです。

 

 

 

どうやって「噛みつき」を消す?

とにかく、

親が噛みつきに屈しないことです。

 

上記の例で挙げたような状況で、

子どもの噛みつきに親が屈してしまい、

 

「ちょっとだけハサミをさわらせてあげる」

と、やってしまうのはNGです。

 

子どもとしては、

「噛みついたらさわらせてもらえた。

 噛みついたら要求が通った」

と、誤学習をしてしまいます。

 

絶対に噛みつきには屈しない。

 

これが、シンプルかつ最大のポイントです。

 

「噛みついたところで要求は通らないよ」

ということを、

子どもに教えてあげるのです。

 

 

 

では、実にシンプルではありますが、

我が家で実際に行われた戦いの記録を記述していきます。

 

 

 

(1) 噛ませない 

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1-1. 危険行為をさせない ~ベビーゲート

 家の中には危険ゾーンがいくつかあります。

 

台所とか玄関とかですね。

 

子どもは、それらの危険ゾーンに入りたがります。

親は、それを止めます。

噛みついてきます。

 

なので、

そもそも危険ゾーンに物理的に入れないように

対策しましょう。

 

我が家では、ベビーゲートを利用しました。

 

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しかし子どもは成長するにつれて、

このベビーゲートを突破できるだけの力を身につけていきます。

 

そうなってしまうと、もうどうにもなりませんので、

そのときは、

根気よく指導してあげましょうw(語彙力

 

 

 

1-2. 危険行為をさせない ~つっぱり棒~

家の中の危険ゾーンにつながるドア

そのものを封じてしまう作戦です。

 

横スライド式のドア限定の対策ですが、、、

 

ドアと壁の間につっぱり棒を挿入しましょう。

 

ドアは開かなくなります。

 

これだけですw

 

つっぱり棒は100均ショップなどでも売っています。

安いコストでしっかり対策できるのでオススメですb

  

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 しかしこの対策もやはり完ぺきではありません。

 

やがて賢くなってきた子どもは、台に乗ったりして

つっぱり棒を外そうとします。

 

これに対する対策は、

台を片付ける。

それだけです。

 

すると子どもはまた新たな打開策をうってきます!

この繰り返しですねw

 

 

 

1-3. 危険行為をさせない ~窓の施錠~

”窓”も危険ゾーンの1つですね。

 

開けられると外に出ていってしまいます。

なので、開けられないようにしましょう。

 

ここまでくると、「噛みつき対策」ってよりは「脱走対策」なのですがw

 

※脱走に関する記事はコチラ

mari-and-taku.hatenablog.com

簡単なカギでは突破される可能性が高いです。

 

2重3重にロックをかけましょう。

 

また、ここでもつっぱり棒が優秀です。

鍵を開けられたとしても、つっぱり棒によって窓を開けなくできます。

 

我が家では最終的に、6重のロックをかけましたw

もう大人でも突破することは困難ですねw

 

 

 

1-4. 危険行為をさせない ~チャイルドロック

”棚”も危険ゾーンになりえます。

 

ここでも100均ショップの出番ですが、

100均ショップ等に売っているチャイルドロックを、

子どもに開けられたくない棚にしかけましょう。

 

しかしこのやり方、1つだけ注意点があります。

 

最近のチャイルドロックは、なかなかハイレベルなものが多いです。

 

ハイレベル過ぎて、

大人ですらもロック解除できなくなることがありますw

 

そんな、アダルトロックに要注意ですね!

 

 

 

さあ、これ以降は少し趣向が変わります。

 

いくら危険行為を抑止しても、

子どもが危険行為におよぶことはどうしてもあります。

 

そして親であるあなたは、その危険行為を止めます。

 

噛まれます。

 

どうすればいいのでしょうか?

 

 

 

1-5. どこに噛みついてくるのかを把握する

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ほんとあまりにもシンプルな対策で申し訳ないのですが、

噛まれそうになったら避けましょうw

 

しっかりと避けるために、まずは、

「子どもがどこを狙って噛みついてくるのか?」

を観察してみましょう。

 

おそらく多くの場合、

子どもはあなたの”手”や”腕”を狙ってきます。

 

自閉症の子どもに見られる特徴として、

「物の全体像を捉えるのが苦手」

というものがあります。

 

つまり、自閉症児にとってみれば、

行動を阻害してくるのは”あなた”ではなくて、

”あなたの手”なんです。

 

ピンポイントなんですね。

 

 

 

1-6. 噛みつきを回避する

いよいよ実戦です。

 

前述のとおり、子どもはあなたの手や腕を狙ってくる可能性が高いです。

 

では、どうやって噛みつき攻撃を回避するか?

 

手を上にあげるのです!

 

はい、実にシンプルですねw

 

しかし実際、我が家ではこれが

かなりの効果を発揮しました。

 

あなたが手を上にあげると、

子どもは、ターゲットである手や腕に攻撃できなくなります。

 

そして、あきらめてくれます。

 

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届きません

 

しかし子どもは、少し学習すると、

思わぬ攻撃を仕掛けてくる場合もあるので注意しましょう。

 

 

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さて、ここまで挙げてきた「噛ませない」ための対策をしてきても、

残念ながら噛みつかれてしまうときはあります。

 

そんなとき、あなたはどうすれば良いのか?

 

反応しないことです。

 

無視してください。

 

耐えてください。

 

 

 

(2) 噛まれても反応しない

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2-1. 耐える

ええ、わかります。

 

噛まれたら痛いです。

つらいです。

本当に、痛いです。

 

「耐える」というのは、ある種、究極の対策です。

 

でも、実際に噛まれちゃったらもう、こうするしかありません。

 

「噛んだところで無駄なんだよー」ということを子どもに教えてあげるために。

 

耐えましょう。

 

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耐えろ。泣くな。

 

2-2. どのくらい痛いか?

もはや対策でもなんでもないのですが、

噛まれたらどのくらい痛いかを説明させていただきますw

 

実際に何度も噛まれた私の感覚としては、、、

 

皮膚が引きちぎられるような感覚です。

 

きゃー!想像しただけでも痛いですね!

 

わかります。本当にわかります。

噛まれたら本当に痛いです。

 

でも、耐えましょう!(語彙力

 

 

 

2-3. 大きなリアクションはNG

何度でも言います。

 

噛みつかれたら、本当に痛いです。

 

しかし、その痛みに驚いたり興奮したり怒ったりして、

親が大きなリアクションをとってしまうと、

それは「噛みつき行為の助長」につながります。

 

「あ、噛みついたら親が反応してくれた!おもしろーい!」

 

となってしまう場合があるのです。

 

大きなリアクションは、逆効果です。

 

だから、耐えましょう。

 

 

 

2-4. 実際、痛みに耐えきれるのか?

 「そんなこと言ったって痛いもんは痛い。

 まりたくさんは耐えられたんですか?」

 

ごめんなさい。

耐えられなかったこと、何度もあります。

 

ここで嘘を言ってもしょうがありません。

正直に言います。

 

あまりの痛みに耐えきれず、

息子に対して思いっきり叱責してしまったこと、

 

あります。

 

何度もあります。

 

物理的に吹っ飛ばしてしまったことだってあります。

  

でも努力はしました。

耐えられたこともあります。

 

ですからみなさん、一度や二度失敗したからといって、

「ああ、自分には忍耐が足りない。耐えきれない。自分はダメ親だ」

などと、くじけないでください。

 

痛かったら反応してしまうこともありますよ、そりゃ。

 

親だって1人の人間です。

 

大丈夫です。

みんな同じです。

 

 

 

「噛みつき」を消して、平和な暮らしを!

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最後に、「噛みつき」の対策についてまとめておきます。

  

  • 子どもの危険行為を抑止するための環境を整えましょう
  • 噛まれそうになったら避けましょう
  • 手を上げると、避けられる確率高し!(オススメ!!)
  • 噛まれたら耐えましょう(つらいけど)
  • 「噛みつき」は、いずれ消えます

  

噛まれたら痛いですよね。

つらいですよね。

 

でも、しっかりと対策をしていけば、

「噛みつき」はいつか消えます。

 

希望を捨てずに、がんばりましょう!

 

 

 

この記事が、我が子の噛みつき行為に悩む親御さんたちにとって、

少しでも助けになれば幸いです。

 

 

 

 

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