障害児と公共マナー。事前対策してますか?
障害ある我が子を連れて公共の場に出るときって、すっごく緊張しませんか!?
こんにちは!まりたくです!
コメント欄でまた興味深いご質問をいただきましたので、今日はそのご質問に
私なりに回答させていただきます。
今回もまた「公共マナー」に関するお話です。
やはり最初に言っておきます。
このテーマ、荒れやすいぞw
目次
ご質問「パニックに備えた事前対策は?」
前回同様、ご質問の意図を正しく伝えるために、内容をあえてそのまま掲載させていただきます。
【ご質問内容】
・子供が公共の場に出たらパニックになる可能性が高い場合、どんな事前対策をしていますか?
例えば私が経験した飛行機の中。座席は中ほどやや後方席だったんですが、事前に航空会社へ相談しもっと後方の座席へ移動する、とか、パニックになった時(騒いでしまった時)のお客さんへのフォローを事前にCAさんへお願いしておくとかできなかったのかな、と。
他人に迷惑をかけないための事前対策というよりも、ご家族が困らない(不快にならない)ための事前対策はしておいて損はないと思うんですよね
今回もまた素晴らしいご質問、ありがとうございます!
私の答え「事前対策、していません」
申し訳ないのですが、実は今回はちょっと答えづらい内容です。
でも私、正直に答えます!
「どんな事前対策をしていますか?」に対する私の答えは、こうです。
これといった事前対策はしていません。
申し訳ございません。これ、あくまで私の場合の話です。
障害児をもつすべての家庭がそうだというわけでは、決してございません。
ほかのお家の方であれば、子どもがパニックになったときにその子を落ち着かせるための特別グッズ等を持ち歩かれているかもしれません。
しかし我が家の場合は、これといった特別グッズを見つけられていない、というのが現状です。
しいて言えば、息子が好きそうなジュースを事前に買っておくくらいですかね。
ただし、いざパニックになってしまうと、ジュースを飲ませたくらいでは落ち着いてくれないのです。。。
飛行機における些細な事前対策
さて、「これといった事前対策はしていません(キリッ」とか言っちゃった私ですが、
ほんの些細な事前対策はしています。
前回に引き続き飛行機の話を例に、少しだけ具体的な事前対策について記載しておきます。
(1)座席は窓側を取る
座席に関して言えば、極力窓側の座席を確保するように努力します。
ウチの息子は外の景色を観るのが好きな子なので、景色を見させて落ち着かせようという作戦ですね。
(2)昼寝をさせる
飛行機が飛んでいる最中に、息子がちょうど昼寝をしてくれるように、搭乗前にいっぱい運動をさせて疲れさせる、といった工夫はしています。
どういうわけか、ウチの息子は過去に乗った飛行機、たぶん全部寝てますw
作戦大成功してるじゃーん!って感じですねw
(3)CAへの事前申告はしていない
ご質問文より抜粋↓
>お客さんへのフォローを事前にCAさんへお願いしておくとかできなかったのかな、と。
いざ、事が起きてしまったときには言うかもしれませんが、事前には伝えていないですね。
息子に障害があることを隠さないタイプの私であっても、やはりちょっと抵抗があるんですね。
聞かれてもいないのに、自分から障害のことを言うのはどうなんだろう? というか。
なんだか『自分はかわいそうな人なんで優遇してください』って言ってるみたいに感じてしまう、というか。
どうも抵抗がありますね。
なので、事前に言うことはなかなか難しいという印象はあります。。。
(4)イメージトレーニングをする
最後にもう1つ。
これはかなり強引な、「それ、事前対策って言えるの!?」という対策なんですが、
「何があっても冷静でいるぞ」と、自分に言い聞かせていますね。
飛行機への搭乗前とかは、そりゃあもう、深呼吸ですよw 深呼吸。
「大丈夫。大丈夫だ。この子は大丈夫だ。
もしパニックになったとしても、俺は絶対に冷静でいられる。
大丈夫だ。だから絶対に大丈夫だ。」
と、イメージトレーニングみたいなことはやってますw
この記事を書いてみて気づいたこと
さて、このように堂々と、
「これといった事前対策をしていない」ってことを書いてしまうと、荒れるのが少し怖いですね!
「おいおいおい!
パニックを起こす可能性のある子どもがいるってのに
なんの事前対策もしていないとか、それって親としてどうなん!?」
ってね。
実は、自分としては結構努力しているつもりでした。
しかし、こうして改めて文章としてアウトプットしてみると、まだまだ他にもできることがあるな。。ってことに気がついたのです!
私は、
「障害者家族が暮らしやすい世の中をつくる」
という夢を掲げている人間です。
自分たちが暮らしやすくなりたいのであれば、まずは自分たちがしっかり努力すべきだな!と思いました。
さいごに
しかし最後に一言だけ言わせてください。
この点だけは、誤解してほしくないんです。
多くの障害者家族は、ものすごい緊張をかかえ、ものすごい神経をつかいながら、公共の場に出ています。
みなさんそれぞれ、自分なりに精いっぱいの、それこそ人によっては精神病んじゃうほどの、すさまじい努力をしています。
周囲から見ると、「あの親は努力が足りない」と思われることもあるかもしれません。
でも実際は、多くの障害者家族が、神経をすりへらしながら外出しています。
その点だけはくれぐれも誤解なきよう、ご理解いただけると幸いです。